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イタリア研修日記【7】~門外不出のチョコタルト~

「門外不出」「一子相伝」というのはなかなか人の心をくすぐる効果があるもので、どこかミステリアスな、トレジャーハントな響きを感じずにはいられません。

モデナ

中部イタリアはモデナの近くに「ヴィニョーラ」というさほど大きくない町があります。ここのお菓子屋「ゴッリーニ」は、「門外不出のレシピ」のチョコレートケーキ【トルタ・バロッツィ】でその名を全国に知られているのです。

とはいえ私は知らずじまいだったのですが、「アマトリチャーナDAY」という毎年参加させていただいているチャリティーイベントの、そこで知り合ったシェフ仲間たちからこのお菓子を教えてもらいました(といいながら既に持っていた書籍にもしっかり書かれていたんですけどね。読書百遍です。。)

「その地域でしか食べられないなんて!食べたい!食べたい!」と思ってみたものの、ヴィニョーラという町は決して近いわけではありません。移動には結構な時間と労力を使ってしまいます。労力は決して厭わないのですが、限られた日程、はたしてそんな計画でいいものだろうか。少し思案しました。

イタリアは「食べ物の季節」や「地域性」を(日本より)大切にしている国だと思っています。通年食べられることを良しとしない。どこでも手に入ることを求めない。そこに力を注ぐなんて無意味。それよりも「今」「この場所に生きる」ことを大切にしましょうよ、という感性が根底にあるように感じます。なので私も、このお菓子だけのために貴重な1日を移動に費やすことはやめて、「モデナに行くけど、取り扱っているお店があったらご縁。たぶんあるんじゃないかな。でもはっきりした情報が得られないな。。」くらいの気持ちでいくことにしました。ご縁があったらひょっこり買えるし、買えないときはヴィニョーラまで行って「臨時休業」とかも(イタリアなら十分)ありえるわけです(笑)。

バルサミコ
モデナという都市は今回初めて訪れました。バルサミコが有名な、美食の都市の一つです。駆け足の滞在でしたが、良いお店にたくさん出合うことができた、良い思い出の都市です。

モデナ
たくさんあるお菓子屋さんの中、どこに行けばよいのかと思っていたのですが、やはりここは地元の人に訊いてみるものですね。「ああ、それなら “サン・ビアッジョ”ね」と即答。行く前から「そこが正解(=間違いなく良いお店)なのだろう」と確信に近いものを感じました(老舗サルメリア(ハム・サラミなどのお店)で訊いたのですが、ここのチッチョリ・フレスキがまた初体験の美味しさで。。)。

サン・ビアッジョ
構えも素敵な菓子屋・サン・ビアッジョ。ここではたくさんの美食に触れ刺激をいただいたのですが、はい、ありました、トルタ・バロッツィ!

サン・ビアッジョ
と、どうやら興奮していたようで商品写真を撮り忘れていたようです(汗)。購入したトルタと一緒に優しい店員さんとパチリ、でご勘弁。。(参考サイト

味の感想です。
小麦粉を使わないタイプのチョコレートケーキです。そこにコーヒーやナッツの味わいを巧みに入れ、「濃厚かつホロホロ」といった仕上がり。「ここに微量の酸味があったらさらにいいんじゃないか~?」と思ったりもしますが、ここで今日の持論。

「これが一番!」というチョコケーキやチーズケーキって、実は無いと思っています。なぜか。ケーキにはそれぞれの「役割」があるからです。

ラーメンに例えてみます。「これが味噌ラーメンの最高峰」とはなかなか言えないですよね。味噌にも種類があるし、超濃厚だったり、旨みを入れつつ後口軽やか、みたいな味噌ラーメンだってアリなはず。その是非は土地柄だったり気候だったり、「いつ食べるか」だったりの食べ手にかかってきます。

だからよろしくないのは「(このケーキより)もっと濃い~やつを私は知ってるぜ!(=だからこのケーキは一番ではない)」という判断。その方向よりも、「このケーキはこのお店にとってどういうポジションにいるのか。4番バッターなのか、(フルーツ系を支える)軽やかな2番バッターなのか、それを監督(パティシエ)は分かって打順を組んでいるのか」などを考える方が楽しいと思っています。

そうすると、このトルタバロッツィには “バルサミコ”という強力な相棒が(モデナという町には)近くにいるわけで、チョコタルトに上質なバルサミコ、という素晴らしい組み合わせが生まれるわけですね。

機会があれば是非必食のケーキです。チョコとバルサミコについては次回でも少し触れたいと思います。

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